お歳暮を送る際には感謝の気持ちも添えましょう。

お歳暮は本来は正月を迎える準備を始める12月13日の「事始めの日」に贈るのが正式
とされていました。しかし、現代では12月の初めから25日くらいまでの間に贈るのが一般
的とされてます。さらに商売や会社関係では、年末の混乱を避けるという理由で11月末か
ら贈る場合もあるようです。事情があって時期を逃してしまった場合、少し遅れても年内に
間に合うようなら、お歳暮として贈る方が望ましいでしょう。また、年を越えてしまったけれ
ど、どうしても感謝の気持ちを品物で表したいというときは、松の内(1月7日まで)にお年賀
として贈ります。ただし、お年賀とする場合には、できれば品物を持参して、あいさつした
うえで手渡すほうがよいでしょう。

お歳暮は一度贈りはじめたら、相手との関係が変わらないかぎりずっと贈りつづけるのが
基本なのですが、今年たまたま特別な理由があってお世話になった人に、ごく自然な形
で「お礼」したいというときにもよい機会になります。ただし、お礼の気持ちで一度限りの
お歳暮を贈るときには、のしの表書きを「御歳暮」または「御礼」としたうえ、「〇〇の際には、
本当にありがとうございました」と、必ずその理由を書いたメッセージを添えるようにします。
そうすれば余計な誤解を生むこともありませんし、相手にもすんなりと感謝の気持ちを受け
取ってもらえるはずです。

お歳暮は「一年間のお世話に対してのお礼」という意味があるので、贈答としてはお中元
より重みのあるものです。お中元のほうは、「年に一度のお歳暮だけでは足りないくらいお世
話になっている人」に贈るものなので、お中元を贈る人には必ずお歳暮も贈るのがマナーで
す。どちらか一方にするならば、お歳暮だけにしましょう。
お歳暮をもらったら、基本的にはお返しをする必要はありません。お礼状で感謝の気持ち
を伝えるだけでOKです。